どうも!ネット依存気味のタカシです!今日はネットから離れることのすすめ、いわゆるデジタルデトックスのメリットについて書かせていただきます。
私は医療従事者として色々な情報に触れる機会が多いのですが、近年行動嗜癖であるネット依存、スマホ依存が話題になっています。ネット依存、スマホ依存に関する論文や学会発表を聞いていると、その危険性に危機感を抱いています。
ネット依存、ゲーム依存はギャンブル依存に近い
ネット依存、ゲーム依存はギャンブル依存に近い脳の動きがあります。簡単に言うと、ギャンブルのように、ネットやゲームは刺激が強い、ということです。具体的には、ギャンブルのような興奮と同じような脳の働きが、今のネットやゲームの最中にも起きているのです。
そのため、そういった強い刺激的に慣れてしまうことで、普段の生活の刺激では物足りなくなります。そうなると、普段の生活がどこか楽しくなく、日本人は鬱的な様子になってきます。やる気が出なく、日々の生活がどうでもよくなってきます。
そうなると、刺激的なネットやゲームをする事で気持ちを満たそうとするようになります。まさに悪循環ですね。日々の生活からネット、ゲームに現実逃避をするようになります。
一度そういった刺激的なネット、ゲームがやめられないような状態になると、過敏化神経回路が出来上がってしまいます。過敏化神経回路は一度出来上がってしまうとその回路がなくなることはありません。例えば一度泳ぎ方を覚えると、その泳ぎ方を全く忘れてしまう事がないことと似ています。
しかし、最近の研究では、ネットやゲームを一定の期間完全に断つことで、そういった鬱的な病状はある程度改善されることが明らかになっています。
うつ病かと思ったらネット、ゲーム依存だったケース
昨今、新型うつという言葉に馴染みが出ててきましたが、今後ゲーム依存、ゲーム障害という言葉が馴染みになってくることが予想されます。うつ病で仕事を休んでいる方が、自宅ではずっとネットやゲームをしており、なかなかうつ病が改善しない、といったことも増えているようです。
うつ病かと思ったら、実はゲーム依存症だったというケースは、表面化していないだけで、ケースとしては多そうです。
スマホ、ネット環境をデトックス
スマホ、ゲームから離れることで、色々なメリットがあります。
そもそも人間が進化の過程の中で、今のような液晶やスマホの画面といったものが現れたのはつい最近の話です。人間の情報伝達は長い間紙で行われてきました。そのため人間の脳は液晶やスマホで情報を処理する脳では無いのです。液晶やスマホは今の私たちの脳には負担が大きすぎるのです。
そのため、適度に液晶やスマホから離れ、脳を休めることが必要になってきます。人間の進化のなかで、ゆくゆくは液晶やスマホに適応できるようになるかもしれませんが、今の脳で長時間液晶を見たりスマホを見たりすると、体に様々な影響が出てきます。
言い換えれば、スマホなどの液晶はとても刺激の強いものであると言えるでしょう。
特に脳が発達途上である子供与える影響は深刻で、これからの日本にとって大きな課題となってくるでしょう。感情をつかさどる脳の前頭前野に与える影響が大きく、前頭前野の発達が阻害されるといわゆるキレやすくなってしまう子供も多いようです。
メリット1ドーパミン障害の予防 毎日を生き生きと活発に過ごせる
スマホでのゲームや動画鑑賞は、脳への刺激がとても強く、その強い刺激に慣れてしまうことで、普段の生活においてはドーパミンが分泌されないようないわゆるドーパミン障害が出てきます。
具体的には、普段の生活において、活気ががなくなり、毎日がつまらなく感じてきます。
そのため日々の生活は鬱的になり、刺激の強いスマホやゲームに逃げるような行動につながってきます。
病状が進行してしまうと、やる気が起きない、食欲がない、気分が落ち込むという鬱に似た様々な症状が出てきます。
ギャンブル依存症にも言えることですが、強い刺激に慣れてしまうと、刺激の少ない普通の生活に満足できなくなってしまうのです。そのため、そういった状況を避けるために、1日の中で、スマホを触らない時間を作ることが望ましいでしょう。
メリット2脳を休めることができる
就寝前の数時間でもいいですし、電車に乗っている間はスマホを触らない、といったことでも十分です。パソコンやスマホの液晶が脳に与える負担はとても大きいものです。
仕事の休憩中に、スマホを触りがちですが、本当に脳を休めるためにはスマホを触らないほうがいいでしょう。
本を読むにしても、電子書籍が普及していますが、紙で読んだ方が脳に優しく、内容も入ってきやすいことが近年の研究で明らかになっています。
ビルゲイツも1日の中で紙の本を読む時間を作ることを勧めています。また、ビルゲイツは子供にIT機材を使わせなかったことで有名です。
シリコンバレーではそういったIT機材を一切使わない学校が流行っています。スマホを含めたIT機材を使わせないことが、シリコンバレーの教育では常識になっています。
それだけスマホを含めたIT機材の刺激は強いのです。子どもの教育に限らず、IT機材の脳に与える影響を見直すべきです。
我々も1日に数時間、ITから離れる時間を作りましょう。
業界が依存症を認めないことが問題
昨今のアルコールの業界はアルコールは依存性のある薬物であるという前提を認知して、アルコール依存症の予防啓発等にも力を入れ始めました。アルコール依存症になる人は意思が弱いとか、自己責任だ、といった誤った認識を撤回し、依存症の予防についても意識し始めました。
しかし、ギャンブル業界、ゲーム業界に至っては、業界としてはギャンブル依存症、ゲーム依存症を認めていません。そこがアルコールの業界と大きな違いだと思います。
ギャンブル業界については、「のめり込みに注意しましょう」といった注意喚起のみで、ギャンブル依存症というキーワードは一切出てきません。あくまでもパチンコパチスロは遊戯、競馬等はスポーツ観戦です。
賭け過ぎてしまう一部の人はいいお客さんで、自己責任の一言で済ましてしまいます。ギャンブル依存症も病気なのです。
さらにゲームについては、eスポーツなる文化ができてしまったために、歯止めが効かない状態になってしまっています。eスポーツをする人を要請するゲーム専門学校もあり、ゲーム依存症というキーワードがタブーとなりつつあります。一方で学校に行かないで、家でずっとゲームをしてしまう子供、それを許してしまっている親が多いのも事実です。
また、eスポーツの部活がある学校もあるようで、eスポーツに取り組んでいるんだからと、長時間のゲームも黙認されてしまうような状況が出来上がってしまっているのです。
eスポーツといってもやっていることはテレビゲームです。テレビゲームの基本的な特徴としては、刺激が強いということがあります。脳にかかる負担がものすごいことになっているということです。そのせいで長時間のテレビゲームは怒りっぽくなったり、眠ることができなくなったり、様々な神経に悪影響が出てくる可能性が高いのです。
乳幼児にはスマホをみせるな
また、昨今、乳幼児からスマホが短にある状況で、乳児のうちから子育てのなかでスマホを見せてしまう場面が増えています。これも非常によくありません。
先にも述べたように、脳が発達しきっていない乳幼児に対して、スマホ画面や携帯ゲームの与える影響は甚大です。前頭前野の発達に大きな影響があり、子供の発達に影響が大きいと考えられています。
アプリや動画にランダムの要素が取り入れられているものもあり、脳に刺激が強すぎるものが多いことも問題です。言ってしまえばそういった動画やゲームには、ギャンブル依存症になってしまうことと同じプロセスが組み込まれているといっていいでしょう。
母親もスマホばかり見て、子供をあまり見ないといった今の養育環境についても、発達に大きな影響を与えていると考えられています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私たちは、スマホやパソコンといった電子機器に囲まれた生活に慣れてしまったため、そういった電子機器が脳に与える影響に気が付けていないのです。脳への刺激の強さ、といった点は意識的に注意していかなければならないでしょう。
こういった状態、症状は、デジタルデトックスを行い、パソコン、スマホ、ゲームから離れることで改善します。
気がつかないうちに脳に相当なダメージが蓄積しています。適度にスマホから離れ脳の疲労を取ることを心がけましょう。